会社情報

メセナ

メセナとは?

「メセナ」という言葉は、芸術文化擁護・支援を意味するフランス語です。

我が国では、1990年(平成2年)に企業メセナ協議会 が発足した際、「即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援」という意味でこの言葉を導入し、この活動が広まっていく過程で、教育や環境、福祉なども含めた「企業の行う社会貢献活動」と、広義の解釈でも使用されるようになりました。

綜研情報工芸の取り組み

弊社では、設立母体「株式会社綜研」が提唱した“エリアマーケティング”との関わり「エリアマーケティングの原点はエリアの文化研究であり、伝統的工芸品はその物作り文化のシンボルと言えること、弊社の社名はエリアマーケティングに由来している」と、併せて、弊社の創業者・現会長の祖父・小野塚平吉が、昭和天皇ご誕生の折に“象牙のおしゃぶり”の公募に入選した江戸名残りの細工師であったことから、折にふれて“我が国の伝統的工芸品の普及促進”を行って参りましたが、創業17周年(平成17年度)から、真にささやかではありますが、この活動をメセナとして取り組むことと致しました。

伝統的工芸品の現状

我が国の伝統的工芸品は、1974年(昭和49年)に公布された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法・現経済産業省管轄)」により認定された商品で、“工芸品(熟練した技を必要とする工作物であって芸術的要素を備えたもの)でかつ、以下の要件を備えていること”が必要です。

  1. 主として日常生活の用に供されるもの
  2. その製造過程の主要部分が手工業的
  3. 伝統的な技術又は技法により製造される
  4. 伝統的に使用されてきた原材料を主に用いる
  5. 一定の地域で産地を形成している

2015年(平成27年)現在、経済産業大臣指定の伝統的工芸品は全国で222品目が認定を受けており、企業数約1万5千社・年間生産額1,040億円となっております。これをピーク時の昭和50年代半ばと比較すると、企業数は45%、生産額は20%に落ち込んでおり、弊社が普及促進活動の「メセナ」を行う所以となっております。

首都圏の代表的な品物としては「江戸切子」「東京銀器」「箱根寄木細工」「多摩織」などがあります。この他に、各地方自治体が独自に認定している「伝統的工芸品」、認定要件に適応しながら未申請のための「未認定工芸品」、産地形成に難点のある「小規模産地工芸品」等が全国に多数存在し、『全国伝統的工芸品総覧 平成8年度版』(財団法人伝統的工芸品産業振興協会編)には、1,275品目が収録されています。

これまでに弊社が普及促進に取り組んだ「伝統的工芸品」

江戸切子(東京)☆ 東京銀器(東京) 江戸千代紙(東京)*
多摩織(東京) 甲州印伝(山梨)☆ 桐細工(春日部)
箱根寄木細工(箱根) 鎌倉彫(鎌倉) 無妙異焼(佐渡)*
金沢箔(金沢)☆ 樺細工(角館) 曲げわっぱ(大館)
尾張七宝(名古屋) 首里同屯織(沖縄) 飛騨春慶(高山)
駿河竹千筋細工(静岡)☆ 壺屋焼き(沖縄)☆ 江戸木版画(東京)
高岡銅器(高岡) 会津塗(福島) 有田焼(佐賀)
出雲めのう細工(松江)* 小田原漆器(小田原) 博多織(福岡)
大堀相馬焼(福島) 手打やんぽ(大阪)* 江戸ガラス(東京)
南木曽ろくろ細工(長野)☆ 高岡銅器(富山県)☆  

* 印は地方自治体の認定品等です

この中から☆印の付いた工芸品をご紹介いたします。

江戸切子(えどきりこ)

工芸品名:江戸切子(えどきりこ)

生産地:東京都

伝統的工芸品認定日:平成14年1月30日

特徴

成形ガラスを銀製円盤・金剛砂・ダイヤモンドホイールなどを使用して切子模様を切り出し、丸砥石や数種類の円盤で研磨するなど、複雑なステップを経て、鮮やかな形状と風合いを造りだします。

歴史

天保5年(1834年)、江戸大伝馬町のビイドロ屋加賀屋九兵衛が、ヨーロッパのデザインを参考にして金剛砂でガラスに彫刻をしたのが最初とされております。仕上がりの美麗感が特徴で、嘉永6年に来日したペリーは、切子を見て絶賛したとのことです。

甲州印伝(こうしゅういんでん)

工芸品名:甲州印伝(こうしゅういんでん)

生産地:山梨県

伝統的工芸品認定日:昭和62年4月18日

特徴

鹿の革をなめして黒、紺、えんじ、紫などに染められた革の上に漆で模様をつけた「印伝革」を、袋物や財布などに加工したもので、強靭で柔らかく軽い鹿革と、時と共に色彩が冴えてくる漆の調和によって、使い込むほどに肌触り、しなやかさ等、独特の風合いが出てきます。

歴史

鹿革に模様をつける工芸品は、遠く奈良時代に作られた文庫箱などに見られ、また戦国武将たちの鎧や兜などをきらびやかに飾りました。江戸時代になると、これに漆付けの技法が創案され、甲州印伝が始まりました。

金沢箔(かなざわはく)

工芸品名:金沢箔(かなざわはく)

生産地:石川県

伝統的工芸品認定日:昭和52年6月8日

特徴

金に少量の銀を混ぜた合金を作り、100分の1mmまでに押しのばした後、澄打紙(すみうちし)に挟んで1000分の1mmまでに打ちのばして「上澄(うわずみ)」を作り、最後にこの「上澄」を箔打紙に挟んで箔打機で打ちのばして仕上げます。最終的な厚さは1万分の1~2mmほどです。

歴史

戦国時代後半、加賀藩の藩主前田利家が、朝鮮の役の陣中から国元へ箔の製造を命じる書を送っていたと言われています。その後江戸幕府が全国の箔の生産と販売を統制していましたが、明治維新後、幕府の統制がなくなったのを機会に金沢箔は 技術的にも量的にも大きな発展を遂げました。

駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)

工芸品名:駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)

生産地:静岡県

伝統的工芸品認定日:昭和51年12月15日

特徴

真竹または孟宗竹を材料として、「千筋ひご」と呼ばれる“細く丸く削った竹ひご”を作り、これをベースとして、さまざまな工程をほぼ一人の職人が担当して作り上げています。

歴史

駿府城に隠遁して大御所となった徳川家康が、鷹匠同心に、鷹狩りの餌箱を竹で作らせたことが始まりとなり、以降虫籠や竹の編み笠などが、「駿河細工」の名で東海道を往来する諸大名や旅人の土産物として愛好されていました。明治6年(1873年)には「ウィーン国際博覧会」にて日本の特産品として出品されて好評を博しました。

壺屋焼(つぼややき)

工芸品名:壺屋焼(つぼややき)

生産地:沖縄県

伝統的工芸品認定日:昭和51年6月2日

特徴

デザイン性・色彩性豊かな『上焼(ジョウチャ)』と南蛮系で大型のシーサーなどを焼き上げる『荒焼(アラチャ)』があります。このような酒器をカラカラと呼びますが、これは手に持って振ると、中に入った陶土の玉が「カラカラ」と音をたてることから名づけられたとも言われています。

歴史

琉球王朝が産業振興の目的で、17世紀に各地に分散していた窯場を現在の那覇市壷屋に統合し、韓国や中国の技術を積極的に導入して振興を図り発展しました。明治になって、民芸運動の第一人者「柳宗悦」と「浜田庄司」が積極的に紹介したため、全国にその知名度が高まりました。

南木曽ろくろ細工(なぎそろくろざいく)

工芸品名:南木曽ろくろ細工(なぎそろくろざいく)

生産地:長野県

伝統的工芸品認定日:昭和55年3月3日

特徴

美しい木目を生かした色合いと、素朴で暖かい手作り感が特徴としております。栓の木等を素材として挽き割り・丸め、荒引したものを乾燥し、仕上げ引き・仕上げ磨きを経て生漆等で着色した物で、木目、形共に同じものがありません。

歴史

木曽地には、17世紀頃から、ろくろを使って椀や盆等の木工品を作り出す「木地師」が住み着き中山道・馬篭宿を往来する旅人の土産品として、高い評価を得て参りました。「木地師」は、皇位継承に敗れて隠遁した惟喬親王(844~897)を祖として、その従者小椋大臣実秀の末裔とされ、良質の樹木を求めて日本各地に移住しました。他には山中漆器、小田原漆器等が知られております。

高岡銅器(たかおかどうき)鮎の文鎮

工芸品名:高岡銅器(たかおかどうき)鮎の文鎮

生産地:富山県

伝統的工芸品認定日:昭和50年2月17日

特徴

銅合金を材料に原型づくり→鋳造→仕上げ加工→着色→彫金といった工程を、熟達した職人の技術による分業で製品が完成します。

歴史

慶長14年加賀藩2代目藩主前田利長公が高岡城下の興隆繁栄のため、7人の鋳物師達を招聘したことに始まります。全国の銅器の95%をシェアし、「サザエさん」や「こち亀両津勘吉」等の銅像は高岡銅器の作品です。

☆池袋の東武百貨店に隣接していた[全国伝統的工芸品センター](一般財団法人・伝統的工芸品産業振興協会)が赤坂に移転して[伝統工芸 青山スクエア] (港区赤坂8-1-22赤坂王子ビル1.2F TEL:5785-1301)となりました。
地下鉄青山一丁目から徒歩5分・常時数千点の「伝統的工芸品」を展示、即売しております。是非一度お出かけ下さい。

Copyright © 2017 株式会社綜研情報工芸. All Rights Reserved.